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 2012-01- 

糖尿病と過労死 

[時事通信・朝日新聞等の記事によると]

 時事通信社の政治部記者だったМさん(当時36)が糖尿病による合併症で死亡したのは過労が原因であり、労災認定しなかった国側に処分は取り消しされるべきだとして訴えていた訴訟の控訴審判決が2012.1.25、東京高裁であった。
 裁判長は、請求を棄却した一審・東京地裁判決を支持し、遺族側の控訴を棄却した。

 Мさんは政治部で首相官邸を担当していた1997年6月に死亡。遺族が労働基準監督署に労災認定を申請したが、認められなかった。

 判決は、森田さんが当時、ペルーの日本大使公邸人質事件での政府対応などの取材に携わり、業務が過重だったことは認めたものの、「発病との因果関係は認められない」と述べた。
(別記事では※「業務のストレスによって発症したとする原告側主張については「医学的知見が定まっていない」と退けた。」

 遺族側は「仕事が多忙で治療できず、糖尿病の症状が悪化した」と主張したが、判決は「通院することは客観的に可能だった」とした一審の判断を踏襲した。


[編注コメント]

 現在、過重労働を原因とするすべてが疾病が「業務上」と認定される仕組みにはなっていない。
 いわゆる「過労死」は、過重労働による死亡一般をいうのではなく、過重労働による脳・心臓疾患に係る認定基準ということになる。本件の「糖尿病」の悪化は、医学的知見が定まっていない、認定基準化される状況に至っていないということだろう。



労務安全情報センター
http://labor.tank.jp
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