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職場のいじめ・嫌がらせ、パワハラ対策に関する労使ヒアリング調査結果(JILPT) 

 表題の調査がJILPTにより実施され公表されている。

 調査対象は、2011 年5 月~12 月に、雑誌記事、企業の広報媒体、有識者等からの情報提供等により、ハラスメントの予防・解決に積極的に取り組んでいると思われる39 組織(使用者16 組織、労働組合23 組織(うち、企業別労組13 組織、産業別労組7 組織、職業別労組1 組織、個人加盟労組2 組織))。

 なお、調査結果の詳細は以下のURLから直接確認することができる。

 ⇒ http://www.jil.go.jp/press/documents/20120427.pdf


 以下は、前記調査のうち、「ハラスメント発生の背景・原因と考えられるもの」として指摘のあった事項である。


 ~ ハラスメントが発生する背景・原因について、ヒアリング調査先である企業と労働組合は、実際に職場内で発生した事例等から、以下のような背景・原因を推測し回答した。多くの労使が複数の事項を回答した。これらはそれぞれが単独でハラスメントの原因となるのではなく、相互に密接に関連してハラスメント発生の可能性を高めていることが推察される。~


・人員削減・人材不足による過重労働とストレス

・職場のコミュニケーション不足

・会社からの業績向上圧力、成果主義

・管理職の多忙・余裕のなさ

・就労形態の多様化

・業界特有の徒弟制度的関係

・事業構造の変化(に伴う人事異動)、職場環境の変化

・業界の低賃金構造

・上司部下間あるいは同僚間の人間関係の希薄化と信頼関係の欠如

・行為者の資質やハラスメント意識の欠如

・管理職に対する教育不足

・人権意識や個人の尊重の希薄化

・職場内に相談に乗ったり仲裁したりする人材がいなくなったこと

・コミュニケーション能力の低下

・管理職のマネジメント能力の低下

・お金を払っているという権利意識(ハラスメント行為者が顧客の場合)



労務安全情報センター
http://labor.tank.jp
labor100-75.jpg



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