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シルバー人材センターから紹介され、木の剪定作業中に足の指を骨折-さて保険適用は? 

 (以下は2012.9.26日本経済新聞記事から)

 「シルバー人材センター紹介の作業で負傷、保険不適用で提訴

  シルバー人材センターから紹介された作業中にけがをした奈良県の男性(70)に健康保険が適用されず、治療費が全額自己負担になったのは国が法整備を怠ったためなどとして、男性の長女(40)が26日までに、国に慰謝料80万円、全国健康保険協会に保険適用を求める訴訟を大阪地裁に起こした。提訴は25日付。

 シルバー人材センターの会員の高齢者は、請負作業で負傷してもセンターと雇用関係がないため労災保険の対象外。健康保険に入っていても健康保険法が業務上のけがを対象外としているため、救済されないケースが相次いでいるという。

 訴状によると、男性は2009年11月、シルバー人材センターから紹介された木の剪定(せんてい)作業中に足の指を骨折した。しかし全国健康保険協会奈良支部から、作業は業務にあたるため、被扶養者となっている長女の会社の健康保険は適用できないとして、治療費約85万円の全額負担を求められた。

 原告側は「高齢者の就労環境が変化しているのに国会が立法を怠った。社会保障をうたった憲法に違反する」と主張している。

 全国シルバー人材センター事業協会(東京)によると、同様の問題が起きる可能性がある会員は全国で約15万人と推計されるという。記者会見した男性の弟(66)は「救済の制度を一日も早くつくってほしい」と訴えた。

 厚生労働省は「書面を見て判断したい」、全国健康保険協会は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。

 厚労省によると、健康保険の被扶養者はシルバー人材センターの高齢者のほか、インターンシップの学生や内職の主婦などのけがでも保険適用されない場合がある。厚労省は近く救済策を検討するプロジェクトチームを立ち上げ、10月中にも結論を出す方針。」(以上前記新聞記事から)



 [編注,コメント]

 (法律適用関係の整理)

 現行法では、
 1) 「労働者」の「業務上」傷病を、労災保険法が、
 2) 「労働者」の「業務外」を健康保険が、
 3) 「労働者でない者」の「業務上外」の両方を国民健康保険が、
適用されることになっている。

 ここに、請負たるシルバー人材センターの負傷が出現し、いずれの保険も適用されないという事態に・・・・!
 (センターとの間に雇用関係ありと認定する考えもあり得るが、、、現行の取扱いでは雇用にないとされている。)

(参考)

労災保険法

第二条の二 労働者災害補償保険は、業務上の事由又は通勤による労働者の負傷、疾病、障害、死亡等に関して保険給付を行うほか、社会復帰促進等事業を行うことができる。
第三条 この法律においては、労働者を使用する事業を適用事業とする。


健康保険法

第一条 この法律は、労働者の業務外の事由による疾病、負傷若しくは死亡又は出産及びその被扶養者の疾病、負傷、死亡又は出産に関して保険給付を行い、もって国民の生活の安定と福祉の向上に寄与することを目的とする。
第三条 この法律において「被保険者」とは、適用事業所に使用される者及び任意継続被保険者をいう。ただし、



労務安全情報センター
http://labor.tank.jp
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